2017年10月16日月曜日

nano iDSD BLの3.5mmTRRS四極接続「Sバランス」

Tech Notes of nano iDSD Black Label

Balanced but not as we know it


nano iDSDに採用されたバランス接続ですが、私たちが知っているこれまでのバランス接続ではありません。
これを「バランス接続」と呼ぶことはできません。
理由は後述しますが、私たちはこれを「Sバランス(S-Balanced)*」と呼ぶことにしました。
*当初「Qバランス」という名称で当初ご案内しましたが変更させていただきます。

PART 1. ACTIVELY GOES WHERE NONE HAVE GONE BEFORE
これまでだれも手を付けなかった部分に積極的に取り組みました


The new nano iDSD Black Label sports a dual-mono headphone amplifier with 3.5mm TRRS balanced wiring all the way to the amplifier.
新しいnano iDSD Black Labelはデュアル・モノ・ヘッドフォンアンプという贅沢な仕様になっています。3.5mmTRRSバランス接続でアンプまで信号を伝送するのです。

This S-Balanced technology means that despite the amplifier being single-ended, this delivers all the benefits of balanced wiring.
この「S-バランス」テクノロジーは、たとえアンプがシングルエンド仕様でも、バランス接続の利点が得られるということを意味します。

Why did we feel the need to develop this? Let’s take a look.
なぜこれを開発する必要があると、私たちは感じたのでしょう?
以下の概説をご覧下さい


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The problem with TRS connected headphones:TRS接続ヘッドフォンの問題点


The left and right headphone shares a single ground connection. This causes crosstalk and extra distortion. The lower the impedance of the headphone, the worse the problem. IEMs, in particular, are heavily affected.
左右のヘッドフォンが1本のアース接続を共有しています。これがクロストークと歪みの増加の原因になります。ヘッドフォンのインピーダンスが低ければ低いほど、問題は悪化します。特にIEM(インイヤーモニター)はその影響を大きく受けます。

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Balanced connection (can be TRRS though here shown with XLR):一般的なバランス接続(ここではXLRで示されていますが、TRRSも同じです):


Left and right ‘negative’ are separate, the negative connection runs all the way to the separate amplifiers and no crosstalk/distortion happens.
左右の「-」が分離しており、「-」は分離したままアンプに送られるので、クロストークや歪みが発生しません。

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Balanced output Amp:バランス出力アンプ: 



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PART 2. IFI IDSD NANO BLACK LABEL SOLUTION
iFi nano iDSD Black Labelの解決策 


No second amplifier is used, neither is extra signal nor noise, nor distortion added, perfect for sensitive IEMs. Further including the iEMatch technology extends compatibility with ultra-sensitive IEMs. A dedicated negative wire per channel all the way to each channel’s amplifier’s star-ground makes sure there is no crosstalk between the channels.
第2アンプを使わないので、信号もノイズも増えることがなく、歪みも加わりません。感度の高いIEMには完璧な方式です。さらに、iEMatchを組み込むことで、超高感度なIEMにも対応します。各チャンネルにはチャンネルごとの専用の「-」ワイヤーが装備されており、この「スターグラウンド」方式(グラウンドがそれぞれ独立している)によって、チャンネル間のクロストークが生じることがありません。

Plugging in unbalanced headphones with a TRS connector instead of TRRS will cause zero issues and, in fact, will still cut crosstalk by 50%, compared to using a TRS socket.
TRRSコネクターではなくTRSコネクターの付いたアンバランス・ヘッドフォンを接続しても問題はなく、しかもTRSソケットを使った場合に比べて、クロストークが半分に減少します。

All the benefits of balanced, with none of the drawbacks. Perfection!
バランス接続の有利な点をすべて備えながら、短所がまったくないのです。完璧です!


*Qバランスではマイク接続用の4極3.5mmは使えませんのでご注意ください。


Qバランスに接続した場合のクロストーク測定値



2 件のコメント:

  1. 既存のデュアルモノですよね? 何でわざわざ新しい用語作るんですか?

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  2. SONY WALKMANやOPPO HA-2の3.5mm4極GND分離と何が違うのでしょうか?
    一体この回路の何処がバランスしているのですか?
    アンバランスな回路で「バランス」を名乗るのはおかしいのではないのですか?

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